第5章 困ったときは > トラブル時に効果的な対処方法 > リチウム電池の脱着(CMOS RAMの初期化)

リチウム電池の脱着(CMOS RAMの初期化)

「BIOS Setupユーティリティー」で設定した情報は、マザーボード上のCOMS RAMに保存され、リチウム電池により保持されています。

リチウム電池は消耗品です。コンピューターの使用状況により異なりますが、寿命は約5年です。日時や時間がおかしくなったり、BIOSで設定した値が変わってしまうことが頻発するような場合には、リチウム電池の寿命が考えられます。このような場合は、リチウム電池を交換してください。

BIOSのパスワードを忘れたり、項目設定を誤ったりして本機が起動しなくなった場合には、リチウム電池を装着しなおすことで、CMOS RAMが初期化され、問題が解決できる場合があります。お試しください。

本機で使用できるリチウム電池は、次のとおりです。

警告
  • 小さなお子様の手の届く場所で、内蔵リチウム電池の着脱、保管をしないでください。飲み込むと化学物質による被害の原因となります。
    万一、飲み込んだ場合は直ちに医師に相談してください。
  • 作業するときは、電源プラグをコンセントから抜いて、バッテリーパックを取り外してください。
    電源プラグやバッテリーパックを接続したまま作業をすると、感電や火傷の原因となります。
  • マニュアルで指示されている以外の分解や改造はしないでください。けがや、感電・火災の原因となります。
注意
  • リチウム電池の取り外しは、本機の内部が高温になっている際には行わないでください。火傷の危険があります。作業は電源を切って10分以上待ち、内部が十分冷めてから行ってください。
  • 不安定な場所(ぐらついた机の上や傾いた所など)で、作業をしないでください。落ちたり、倒れたりして、けがをする危険があります。
制限
  • リチウム電池を取り外すと、現在のBIOSの設定情報は初期値に戻ります。リチウム電池を取り外す前に、BIOSの設定値を記録しておくことをおすすめします。
  • BIOSでパスワードを設定し、HDDのアクセスを制限していた場合、リチウム電池を取り外しても、HDDへのアクセス制限を解除することはできません。HDDへのアクセス制限を設定したHDDは、パスワードを忘れると使用できなくなります。

リチウム電池の脱着方法は、次のとおりです。

本機の電源を切ります。

作業直前まで本機が動作していた場合は、本機内部が冷えるまで、10分以上放置してください。

本機に接続しているケーブル類(ACアダプターなど)を、すべて外します。
背面を上にして置きます。

液晶画面を傷つけないよう、机の上に薄い布などを敷いておいてください。

オプションのバッテリーを装着している場合は、バッテリーを取り外します。
背面カバーのネジ(2 本)を外します。
背面カバーを天面方向にずらし、持ち上げて取り外します。

リチウム電池の位置を確認します。

リチウム電池は、マザーボード上の次の位置にあります。

リチウム電池を取り外します。
留め金に向かってリチウム電池を押します。
リチウム電池が浮き上がったら、電池を抜きます。
約1分間放置します。
リチウム電池を取り付けます。

刻印面(+側)が表側になるようにして取り付けます。

留め金側にリチウム電池を差し込みます。
電池を押し込みます。
背面カバーを取り付けます。
背面カバーをネジ(2本)で固定します。
でバッテリーを取り外した場合は、バッテリーを取り付けます。
で取り外したケーブル類(ACアダプターなど)を接続し、本機を起こして設置します。
本機の電源を入れます。
画面に「CMOS Message」と表示されたら、[Ok]が選択された状態でを押すと、メッセージの続きが表示されます。最後のメッセージでを押すと、Windowsが起動します。
本機を再起動し、黒い画面に「EPSON」と表示されたら、すぐにDeleteを「トン、トン、トン・・・」と連続的に押して「BIOS Setupユーティリティー」を起動します。
F3を押して、BIOSを初期値に戻します。
日付、時刻やそのほか変更の必要のある項目の再設定を行います。
F4を押してBIOS Setupユーティリティーを終了します。

使用済みリチウム電池の取り扱い

使用済みのリチウム電池は、ショートしないようにテープを貼って絶縁し、リサイクル協力店にある回収ボックスに入れてください。
リチウム電池は、燃やしたり埋めたり一般ゴミに混ぜて捨てたりしないでください。環境破壊の原因となります。

ページの先頭へ